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天滝
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| 滝に行くようになって、ひとつ変わったことがあります。それは「歩く」ようになったことです。それまでは観光地に行っても、車で近くまで行ってチョコチョコと写真撮って終わりっ! って感じでしたが、滝を目指しはじめて、歩かなければ滝に行けないことがよくわかりました。
それまで登山などしたこともなく、山に登るなんてありえないと思っていたのですが、不思議と平気で山にも入ってくようになりました。逆に怖いもの知らずというか未装備でどんどん山奥に入っていくようになってしまいました。その最初の滝が「天滝」です。ある雑誌で見た、天滝の写真に惹かれ、朝早く出かけました。 駐車場までの林道も怖かったです。車一台分の幅くらいの道で右側が崖、ガードレールも無い、路上には落石がいっぱい。よく「落石注意」という看板があるけど、「そんなの、落ちてくる石なんて避けられるか・・」と言って笑っていたのですが、本物の路上にある「落石」がこんなに危ないものとはじめて知りました。 それで駐車場の相当手前の広場に止め、そこから歩き出しました。落石のある林道も、歩くとこんなにも楽かと感じられました。しばらくすると小さな駐車場とトイレが現れました。次回からは、ここまで車でも来れるなぁ・・とチェックし、また歩き出しました。しかし、どれだけ経っても到着せず、途中からは道も荒れてきて、勾配も急になってきて、一時間くらい歩き「鼓ヶ滝」を過ぎた頃には息が切れてギブアップ寸前。しかし、これが滝の魅力のひとつですが・・・もうだめだと思った瞬間に、かすかに先の方で水の音が聞こえて来たのです。 そして、その音を聞き、また力がわいてきて、大きな崖を乗り越え、小さな小屋の脇を越えた瞬間。「ドーーーん」と目の前に現れたのです。これが・・そう、この滝です。とにかく、初めて山道を一人で、これだけの距離を歩き、心細くなっているときに、この大迫力・・・。 病みつきになるのもあたりまえかな・・と思いました。運がよかったのか、逆に悪かったのか、最初の頃に行った滝が全部大当たりだったのが運のつきですね。とにかく、約1時間30分のハイキングも無事終わりました。たぶん普通の人なら一時間もからないと思いますが、そのころは大きなカメラバッグと重い三脚、そして、やわらかいスニーカーで登っていたので、ほんとうにしんどかったです。 でも、今でも思うのですが、最初、この滝に一人で車で5時間かけていき、そして、1時間30分かけて歩き、最後に「どーーん」ですから、まあ、これほどの感動もないし、これがあったから今も滝に行っているのかもしれないと思っています。普通は一回目ではあまりきれいに写らないものなのですが、この滝だけは一回目からきれいに写りました。滝が東南向きであり、周りに大きな樹木が無いため、光が全面に当たっていて、なおかつ水量も豊富で、形もよい本当に美しい滝でした。 帰り道、あれほど険しかった山道をスキップしながら落ちていったことを記憶しています。さて、こうやって書いていたらまた行きたくなりました。今年の夏にはまた行ってみようっと。
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